INNER LIFESTYLE DESIGN
 〜ナチュラルに生きる方法論序説
赤ちゃんと悟り
 自他の境がない悟りの状態と言われても、頭ではわかっても今の私たちはその状態を作り出すことができません。

……できないでしょう、普通?

しかし、じつは誰でも一度はその状態を通過しているのです。
それは赤ちゃんのときです。

赤ちゃんには自他の境目はありません。
ジャン・ピアジェの発達心理学には、主体と客体が分かれていくプロセスがきちんと論じられています(私はかつて解説書の編集をしました)。

当然、赤ちゃんには自他の差別だけでなく、善悪も貧富も美醜もありません。
そのような区別差別がなくて、快不快の二分法だけが存在します。

お腹が空いたらギャアと泣いて、満腹すればニコニコします。

生命とは、もともとそうしたものです。
それが次第に区別差別の世界、物質と言葉の世界に成長とともに参入してくるのです。

コンピュータの発達した現代の文明は、このように世界を分別化し、分節化し、分析する方向ではかなりの高みに達しているでしょう。

DNAの分析技術などはその最たるものでしょう。
しかし、それで病気が治るか、無くなるかといえば、そんなことはありません。
大きな病院はいつも病人でいっぱいです。
病気は大して治っていないばかりか、新しい病気が年々増えています。

生命は自然であって、病気になることもある意味で自然です。
それに対して、人工的で分節化した知恵で対抗できるということ自体が虚構なのです。
医療は、いつも積み残しや矛盾がでるようなイタチごっこをやっているのです。

今の文明では、分析、分節化していく知性ばかりが発達して、総合・統合していく力が働かないのです。つまり、分析=バラバラにしていく力と、統合=一つにしていく力です。
これがほどよくバランスしないと人はハッピーになりません。

人が生きていくのに現実生活に適応するために具体的なことを考えると同時に、自分の生きる意味についてときどき振り返ったほうがいいのと同じようなことです。

そして、その統合には、人の精神について最低限の議論ができる基盤を共有することが必要なのです。

今、脳科学というものが盛んですが、これも分析科学の一つの頂点です。
しかし、ともすれば、心も脳の機能の働きの一つであると還元されかねない語られ方をしています。
これは人の精神にとって、非常に危険な考え方なのです。

これについて語れば、またいくらでも長くなってしまうので、ここでは詳しく書きません。
ただ、心は脳の従属物ではありません。
……と村松は言っている、と覚えておいてください。

いずれ順を追ってお話しましょう。







JUGEMテーマ:
心のエネルギーの法則 / comments(0) / trackbacks(0)
Comment








from. /
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://kokorogadaiji.jugem.jp/trackback/50