INNER LIFESTYLE DESIGN
 〜ナチュラルに生きる方法論序説
最近びっくりした話 4
 私は私の意見を述べました。


「あなたにとってはソレは特別かもしれないけれども、僕(ここの文章では私で書いてますが、日常は僕だったりオレだったりします)はそういうセミナーたくさん知っているから、特別でもなんでもない。その中の一つでしかないんだよ」

「……」

「日本で流行しているスピリチュアリズムというのは、ほとんどアメリカから来ているのね。もともと神秘主義やオカルティズムの伝統はヨーロッパのものだったのだけれども、アメリカで俗流心理学やエンカウンターグループなんかと結びついて、プラグマティックなスピリチュアリズムが生まれたんだ。僕はそういうアメリカ経由のもの、嫌いなんだ」

「つまりアメリカが嫌いなんですね?」

(嫌いだというと、反応してきました。そこにこだわりがある、と言われそうなので、警戒して)

「……そういうのがたくさんあるんだよ。アムウェイもアメリカでしょう? アムウェイと同じなんだ。アムウェイは石鹸やその他のものを売る。あなたたちは考え方やセミナーを売る。その違いだけ」

「……」

「アムウェイの石鹸だって、じつはすごくいい石鹸だともいうよね。だけれども、僕は買いたいとも試してみようとは思わない。だいたい向こうからくるものにロクなものはない」


こういう部分には何の反論はありませんでした。たぶんマニュアルに書いてないからでしょう。

反応するところは決まっていて、それ以外の部分には無反応です。

こちらの矛盾やこだわりをついて来ようとしているのです。

自分の反応できるパターンを探しているだけで、ほとんど聞いていないと言っていいでしょう。

彼女のオリジナルな意見や反応は返って来ないのです。

彼女は自分がセールスをしているということにもひょっとしたら気づいていないのかもしれません。

セールスではなく、すばらしいモノを「シェアしている」という意識だから、じつにのびのびとしているのでしょう。

しかし、これはまぎれもなく、セールスであり、営業活動です。

自分がセミナーに行くというのは、いわば仕入れです。彼女は高いお金とエネルギーを使ってソレを手に入れた。

今度は彼女がソレを売る番なのです。


日本のスピリチュアリズムは、アメリカ人が考えたソレとマニュアルで成り立っています(もちろん直接ヨーロッパ・ルーツのものもありますが)。ソレを買った人間が次々に商売をしていくという点でネズミ講や家元制度に似ているのです。

だから、売る人間にはオリジナリティは要らないのです。

誰かが発見した真理をシェアしていけばいいのです。


だから、ファーストフードの運営についてアルバイトの店員に文句を言っても仕方ないのと同じで、マニュアルを取り払ってしまうと、自分の判断も考えもない、まことに空疎な存在なのです。


そういう構造自体が私は好きではありません。

ソレが真理であるはずがないからです。

私にとって、真理というのは、一種の真空ゾーンであって人が居られる場所ではないのです。

真理というのは100パーセントのもので、0,000001パーセントでも不純であったら違うのです。

誰かが発明して簡単にシェアできる真理なんてありません。

だから、勢いこういう営業に使われるソレは「真理に似たもの」になります。

似て非なる、つまりエセ真理です。


エセ真理のいいところも悪いところも人生が単純になることです。

人生というのはほうっておくとどんどん価値が複線化していって、収拾がつかなくなるものです。

それを一元化すれば、エネルギーを一つの回路で流すことができるから、一見強くなるのです。

「世の中金だ」と、金に一元化すれば、人がやりたくないことも平気でできるようになります。金もほしいけれども、人を押しのけたり傷つけたりはしたくない、という人よりはずっと明確な行動がとれます。


そういう生き方で一生矛盾を感じないならば、それはある種の幸せかもしれません。

しかし、矛盾というのものは目に見えない世界でたまっていくもので、いつか押しのけていたものが突然襲いかかってきます。

そのときに、それはいつも視野の外に押しやっていたものなので、恐ろしい怪物のように見えます。

それが無意識の世界の一つの現れです。

去年映画にもなった『クリスマスキャロル』は全くそういう物語です。


しかし、そういうトリックの中にある人には何を言っても通じません。


私は別の話をすることにしました。


(つづく)


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宗教とスピリチュアリズム / comments(2) / trackbacks(0)
Comment








ひまわりさん

気づいたことが大切ですよ!

気づかない人もいますからね。

人生遠回りしたようで、いつか知恵になって返ってくることもあります。
from. 村松恒平 / 2010/01/17 2:45 PM
なんども「そう、そう!」とうなずき、なんども「そういうメカニズムなんだ」と昔の恥の思い出と照らし合わせてうなずいています。
世間的に有名な老舗宗教に在籍していましたが、結局、布教するようにハッパをかけられていました。やっていることはアムウェイと同じ。何千年前の開祖の言葉はすばらしくても、行動はカルトと同じ。でも一番悔やまれるのは、空虚な心を持っていた愚かな自分のです。幸い?他人さまに被害はだしませんでしたが、未だにあの頃の自分を思い出すと情けなく、恥ずかしく思います。そこの宗教と関わりを持ち、心の状態が良くなくなり、生活に支障がでたのも、浅はかな自分の行為が原因でした。本当にバカでした……
from. ひまわり / 2010/01/16 5:25 PM
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