INNER LIFESTYLE DESIGN
 〜ナチュラルに生きる方法論序説
成人の意味
 人は動物として未熟で生まれると前回書きました。
しかし、人はいつ一人立ちしたと言えるでしょうか。

自然環境の中に放り出されたら、5歳では生きていけないでしょう。あるいは10歳近くなっても生きていくのが難しいかもしれません。
そもそも日本人は一人立ちということを自然環境との関係では考えないでしょう。
普通はお金を稼いで経済的に自立することを一人前と考えるでしょう。

しかし、その現代日本人にとっての「普通」は、人類普遍の普通ではありません。
もともと民族には成人するにあたっての通過儀礼があることが多いのです。

日本では元服などです。
性的な手ほどきを含む「大人の儀式」も民俗学を紐解けばたくさんあるでしょう。
またバンジージャンプも、もともとメラネシアの(とウィキに書いてあります)成人の通過儀礼です。
テレビで見ましたが、蔓草を足に巻いて、高所から土のがけに飛ぶのです。
ちょっと土に当たるようで、けっこう危ないのです。

通過儀礼の中には、そのように苦痛や恐怖を伴うものがあります。
それを克服することで、勇気を示し、成人の仲間入りをするのです。
また古い自分の死と、新たな自分の再生、ということが象徴されています。
それを乗り越えたものを若者は尊敬し、憧れるし、成人と成人未満ははっきりと区切られるのです。
本来、儀式というものは、共同体の中できちんとシンボリックな意味を担ったものであったのです。

日本の成人式はどうでしょう。
20歳という年齢はどういうことでしょう。切りがいいからでしょうか。どこか外国の真似でしょうか。
社会に出るわけでもない、進学していれば大学の途中という中途半端な年齢に、どこかのエラい人の退屈な話を聞かされることが退屈な世の中に出ていくことへの通過儀礼でしょうか。
親バカ子バカで、一生に何度着るかわからない高価な晴れ着をこの日のために買うなどやめたほうがいいのではないでしょうか。
いや、個人が無駄(に思われて)で高価なものを買うのはいいのです。
晴れ着を買うのもいいでしょう。
だけれども、他の人も着るからとか、恥をかくからとか、そういう横並びの練習のようなことが成人の儀式なのはやめたほうがいいです。
もうそういう時代ではなくなるでしょう。
自治体に事業仕分けがあるなら、こういう成人式はぜひもっと実質的なものに変えていただきたいと思います。

こういうあやふやな成人でありますと、いつまでたってもすっきりしません。
世間では、やはりお金を稼いでいるということが基準になります。そうすると、一生懸命働いてきたお父さんがリストラされてしまうと、何者でもなくなって誇りを失ってしまうことになりかねません。

これからますます時代の変化が激しくなってくると、内面に自分自身の基準を持つということが、たいへん大切なことになってくると思います。

この「心が大事」ブログに私が書いていることは、そういう基準を整えるための基礎づけでもあります。


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Comment








 成人は18歳のほうがいいかな、と思います。高校卒業が、働き始めたり大学選んだりといった分かれ目だと感じるからです。(村松さんは高校も自分の意思で選ぶべきだと書いていましたね)

 通過儀礼って僕にはやたらジャンプするイメージなのですが、あながち間違ってもいないのかな、と思います。どこかでジャンプしない限り、「まだ自分は準備ができていない」と思って進めなくなってしまう。

 以前、清掃業者で働いていました、という記事を載せていただきましたが、そのときの先輩も「一人前になってないのに結婚して、やっと仕事を覚えたら子供も生まれて、人生の準備なんてぜんぜんできなかった」と言っていました。
 思い出せてよかった。あれは子供の僕にとって、とても勇気が出るエピソードでした。
from. 海巳 / 2009/12/05 12:21 PM
今日の絵、好きです。
緑色がいい感じです。

もし、ギャラリーで買って帰れるとしたら、この絵が欲しいなあ(笑)。
from. / 2009/12/04 9:19 AM
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